テニスについていろいろオモうこと  
 
   かれこれ30年以上テニスをやってきて、いろいろな体験、感じたことがあるので書いて
  みようと思う。  
   始めたのは中学での軟式テニスから。当時は全くのヘタクソだった。今からでは信じられ
  ないが振り遅れる、ボールに当たらない。で、3年生になっても下級生より下手だった。あ
  まりにも下手だったので部活に行けなくなり3年生の後半は幽霊部員だったのを憶えている。
  だいたい運動と人付き合いが苦手でとても困っていた。劣等感でいっぱいだった。  
   高校では週1回の授業のクラブでやっていた程度。これは部活特有の封建的な体育会系の
  雰囲気がなく、自由にやれたのでかなり楽しみだった。その後、ずっとブランクがあり、再
  開したのは27才くらいの時。職場の同僚といわゆる週末お楽しみテニスというやつだ。こ
  の活動で、普通くらいには打てるようになってきた。結局、考えてみると中学の部活が体育
  会系であり、「うまく打てなければならない」みたいな重苦しいプレッシャーで萎縮してい
  た部分がかなりあったのだと思う。  
   町内の体育館で壁打ちの練習をしていると、いわゆる壁打ち仲間ができてきて一緒にやる
  ようになった。で、彼らとも練習を始めたのであるが、1人だけボールの伸びが違う奴がい
  てラリーができない。(後でわかったのだが彼は市のシード選手だった。トーナメント上位
  のボールを打っていたわけだ)これはどうにかせんならん、練習にならない。  
   ちょうどその頃ある1冊の本に出会った。裏表紙のとじしろにはこんな事が書いてあった。
  著者のコーチの言葉で「打てない人の気持ちはよくわかります。ぼくもそうでした。でも、
  運動の才能のない人にはやり方があるのです。この本はそのやり方が書いてあります。」と
  ありました。題は「テニス秘密の打法」(青春出版社)であったと思う。なにやらうさんく
  さいタイトルではあるが、このコーチの言葉には真実味があったので買ってみた。そしてこ
  のやり方で練習、実践してみた。そして例の彼と打ってみると、ラリーができる。勝てるこ
  とはできないが、十分彼の練習相手にはなることができた。ボールに対する反応が格段に速
  くなり、ラケットの真ん中にもよく当たる。「へえ、打てない人向きのやり方ってのはある
  んだねえ」と驚いた。結局、中学の時ボロボロだったのは、「せめて下級生よりは上になり
  たい、上手く打たねば、ねば、ねば。」と心も体もカチカチに固く、よけいに反応が遅くな
  っていたのだと今にしては分析している。    
   この本を境に、テニスが全く変わってしまった。次第にこの彼、上位シード選手とまとも
  に打ち合えるようになってきた。となると、市の公式戦に出たくなる。で、彼に頼んでエン
  トリーした。      
   初めて出た試合(シングルス)で2つ勝った。いわゆる3回戦だ。「はあ、こんなスポー
  ツの大会で僕が勝てるんだ。」とマジで思った。  
 
  −次ジカイツヅ続く
 
 
 
 
     
 
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