風カゼのようにきままに−

ぼくは、あっちでくらしたり、こ

っちでくらしたりさ。今日はたまた

まここにいただけで、明日はまたど

こかへいくよ。気の向くままに、あ

てもなく旅から旅へってのが僕のく

らしさ。

僕は家をもっていない。もってい

るといろいろとめんどくさいんだよ。

テントでくらすって、いいものだぜ。

きれいだと思うものは、なんでも

ぼくのものさ。その気になれば、世

界中でもね。でもね僕はもたないよ

うにしているんだ。

自分のものにしてもってると、いろいろとめんどくさいんだよ。だから、見るだけにしてるんだ。そ

して、たちさるときには、それを頭の中へしまっておく。だから僕はいつもみがるなのさ。

ぼくは、本能にしたがって旅をしたいんだ。南へ行きたいと思ったら南へ行くし、北に美しい星が見

えたらそれをめざして歩き続ける。意味なんがべつにないよ。ただ行きたいと思ったら歩きだすのさ。

− スナフキンの旅タビ −

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